お客様の本当のご要望を読む

「ここへウッドデッキが欲しいのですが、合う商品をお願いします」

と、お客様に相談頂き

 

「はい、このウッドデッキがいいですね」

と業者が答える。

 

これ、普通の会話のように見えますよね。

しかし、プロの目から見ますと、この業者は仕事していないんです。全く。

 

お客様がウッドデッキという商品を選択して、合う商品とサイズまで指定して、それをそのままカタログから探して「はい、これです」・・・

極端に言えばお客様がネットで検索しても知りえる情報ですよね。

お客様と同等の情報しかもたない、自分から提案もできないとなると・・・素人ですね。

 

お客様からウッドデッキが欲しいと相談されましたら、まずその空間にウッドデッキが最適なのか?デッキを設置することによる不便はないのか?お庭の残面積はどのようなものなのか?日当たりは?お客様はウッドデッキを設置して何をしたいのか?家族構成は?などなど、まず考えなければならない事が沢山あり、それを検討していきます。

 

お話しをしていきますと、お客様としては「お庭の使い道」を考えて、ウッドデッキなんかいいかも・・・という方が意外と多いんですね。

はっきりと「ウッドデッキが欲しいんです!」と言い切れる方は1割もいないと思います。

お庭を楽しむことができる「何か」が欲しいんですよ。

 

それを考えてあげるのがプロの仕事だと私は思うんです。

結果、ウッドデッキじゃなしに「ポーチ」や「濡縁」の方が最適な場合も多いんです。

バーベキューがしたい場合はデッキの上では無理ですので土のお庭の部分を多くのこしておかなければならないし、ビニールのプールを夏は使いたい場合はデッキ上では危ないし、お庭の排水なども考えなければなりません。

 

お客様の本当のご要望を会話の中から読み取り、きちんとしたお庭の提案をする。

これが私の仕事だと考えておりますよ。