何を作るにしても下地が大切

メキシコ合衆国って言うとビックリした顔されるけど、メキシコもアメリカと同じ合衆国なのよ。
首都メキシコシティはアステカ帝国時代は湖だったんだけどスペインに侵略され、都市は徹底的に破壊され湖を埋め立て、その上にスペイン風の街を作ったのが始まりです。
現在世界最大級の2000万人都市になっています。
あれもこれも湖に沈めて埋め立て、その上に重たい石材で沢山の建築物を建て、沢山の人や車が毎日のように影響荷重を与える訳ですから当然ですが街全体が地盤沈下、しかも不等沈下ですので、いつどこがドサッとくるか分からない。街全体もジワジワ沈下してるって状況。
この適当な埋め立てをスペインがやったのは1500年代、いまから500年前なんですが、これと同じ現象を現代の日本で見ることができるんですよ。
広島県広島市西区商工センターですね。
この広大なエリアを埋め立てる時に何でもかんでも埋めたんですよ。コンクリートの塊、木の根、石、プラスチックなどなど。で、埋め立てが完了したあとに土がドンドン隙間に入っていって沈下していくわけです。
商工センターにある建物は基礎杭は支持層までいってるので沈みませんが周りの道路や駐車場が沈下していきますので建物に入るために階段を追加してあるところや、建物の基礎がむき出しになったり、建物が宙に浮いてる珍百景が見れますよ。
あと何年かしたら、ゆめタウン廿日市のまわりでも似た光景が見られるとおもいます。お楽しみに。
メキシコシティの建物は基礎杭の無いものばかりなので街全体が沈下していってる訳です。
物を作るとき、その下地になる部分がしっかりしていないと、どんな立派なものを作ってもダメなんですよね。