デザイナー業界の質の低下

ガーデナー石川です。

昨今のパソコンの普及によるデザイナー業界の質の低下が問題になってきていますね。

エクステリア業界に関していえば、悲しいかな壊滅的と言っていいでしょう。

これは元々、エクステリア業界にデザイナーと呼べる人材がほとんどいないことが問題となり誰でも簡単にそれらしいプランが立てれるソフトが開発され、その会社にデザイナーがいなくてもそれらしい提案ができるようになったんです。

それがCADソフトである、見た目きれいな3Dの提案であります。

しかし、ハード面が優秀でも、結局はそれを扱うソフト、人間の知識やセンスというものがその提案を支配します。

そしてプラン自体をパソコンが作るようになってしまうんですね。

結果、お客様との打ち合わせにおいても絵が描けない自称デザイナーだらけになってしまいました。広島でも普通のプランナーさんがデザイナーを名乗っているのをよく見かけますが、実際はパソコンオペレーターみたいなものですね。だから無料で配布できるわけです。

この風潮が外構・エクステリアのデザインは無料というおかしな常識を作ってしまいました。

この影響は次世代が生まれないという弊害をもたらしました。

エクステリアのデザイナーになりたい!けど、自分の作ったデザインは無料でホイホイ配られる、しかもほとんどパソコンがやってくれるし・・・という、やりがいの無さから目指す若者が減少というか壊滅的ですね。それは業界が目先の利益で動いた結果だから仕方ないですね。

しかし、ここで風が吹いているのが私のいるガーデン業界ですね。

みなさん心のゆとり、癒しをも求めて色んなガーデンをもとめられています。

だから、このガーデン業界はきちんとしたデザインに対しての価値を認められていますのでデザイン料というものがあります。それだけの品質もありますね。

ハウスメーカーさんはすべて「外構」で丸めてしまいますが、エクステリアとガーデンのデザインの品質の開きは年々大きくなってきておりますね。

だからハンコで押したように似た玄関まわりばかりの街並みになっているんですね。