行政の競争原理の面白い話が

江戸幕府が設けた南町奉行所、北町奉行所は東京都知事と警視総監を合わせたような強大な権限を持ってたそうな。
大岡越前は南町奉行として「大岡裁き」、遠山の金さんは南北奉行を歴任して「遠山裁き」で名をはせた。
この2人以外にも沢山奉行はいたのに、なぜこの2人だけ後世に語り継がれた名奉行になったのか?という理由が面白い。
この南北奉行所、担当業務や担当地域に区別が無く、江戸庶民に対する窓口は一か月交代で開いた。区役所の窓口業務が今月は北町奉行所、来月は南町奉行所という感じで。
これにより江戸庶民は両奉行所の窓口サービスを比較し、評判という形で査定。
民間の評価により金さん、大岡越前は名前が残されたということですね。
江戸幕府は奉行所という組織が自閉的共同体に陥ることを知っており、行政に競争原理を導入して業務に対する意識を向上させていたそうな。
ちなみに現在の財務省にあたる勘定奉行に対して遠山の金さんは「書面の上でばかり調べて理屈を言う」と批判したと残されている(^_^)
中村主水は北町奉行所の町廻り同心、警官ですが、袖の下を取りまくるので悪徳警官ですねw