フランダースの野に 

これは「無名戦士の像」です。
咲き乱れるポピーはセラミック製なんですよ。
第一次大戦、第二次大戦で自分たちの国に独立を守るため花を愛してやまない世界中にいる英国王立園芸協会の会員たちはスコップを置き、銃を手に取り戦場に出ていきました。
多くのガーデナーが命を失いました。

像は「フランダースの野に」という詩で有名なジョン・マクレイ中佐をモデルとしています。
死去から100周年の2018年に作られたものです。

「フランダースの野に」
フランダースの野にヒナゲシが風に揺れる
列をなす十字架の狭間
そこは僕らの居場所。
そして空にはヒバリたちが
今も勇敢に囀り飛ぶ
砲弾の行きかう轟音の中
その囀りはほとんど聞こえない
 
僕らは死者。
ほんの数日前
僕らは生きて夜明けを感じ
日没の明かりを見た
愛しそして愛されていた
そして今横たわる
フランダースの野に
 
敵との死闘に立ち上がれ
僕らは倒れる手で君らに松明を投げる
君らはそれを高く掲げてくれ
もし君らが死んでゆく僕らの信頼を裏切るなら
僕らは眠ることは出来ない
たとえどんなにヒナゲシ咲いても
フランダースの野に